主題と確定コピーを最初に伝える(AI生成の概念イラスト)

メロジョイのビジネスモデル-触る楽しさに、開ける楽しさを重ねる

ホビー・キャラクター

メロジョイは何を売っている?

触る場面と開封の場面を並べて伝える(AI生成の概念イラスト)

仕事の合間に、手元の小物をつい触ってしまうことはありませんか。

メロジョイは、触る楽しさに、開ける楽しさを重ねるブランドです。

定説の発想は、日常の楽しみとして好きな見た目の商品を選ぶことです。逆説の発想は、触感を楽しむ商品に、開封まで中身が分からない楽しみを重ねます。

この記事では、メロジョイの仕組みを次の3つの視点で読み解きます。

  1. 商品設計:感触の言葉が、触ってみたい気持ちを生む。
  2. 収益源:触感と開封を楽しむ商品に代金を払ってもらう。
  3. 販売導線:通販と店舗で、商品に出会う場面を増やす。

公式通販には、大福や焼き餅などを題材にしたスクイーズが並びます。スクイーズとは、握ったり押したりして感触を楽しむ玩具のことです。商品名には「ムースクリーム」や「もちもちもち」といった表現も使われています。

一方、商品はブラインドボックスとして販売され、中身はランダムに選ばれます。買う段階で商品シリーズを選び、開ける段階で具体的な中身を知る順序です。

楽しみが、使う時間と開封する瞬間に分かれている。私は、この組み合わせがメロジョイを考えるうえで面白い点だと感じます。

この記事の内容を、登場人物と、提供・お金・情報のやり取りとして一枚の図にまとめました。上の三段は関係者と受け渡し、下の「逆説の構造」は起点となる欲求と二つの解き方です。起点は困りごとや欲求、定説は比較する発想、逆説は別の解き方を表します。続く本編では、先ほどの三つの視点で図の中身を説明します。

  • 人:商品を買う人・遊ぶ人と、メロジョイの公式販売窓口です。
  • 仕事・サービス・モノ:公式販売窓口から利用者へ渡るスクイーズを、緑の円で示します。
  • お金:黄色の円と¥は、購入者から公式販売窓口へ払う商品代金です。
  • 情報:購入者から公式販売窓口へ伝える注文情報を、水色の四角で示します。
購入者から公式販売窓口へ注文情報と商品代金が渡り、スクイーズが購入者へ届く。下部に起点・定説・逆説の循環を示す。
ビジネスモデルの仕組みを整理した図解

メロジョイは感触をどう伝える?

感触の言葉が想像を助けることを伝える(AI生成の概念イラスト)

触れない通販でも、感触の言葉が選ぶ手掛かりです。メロジョイの商品名には、形と一緒に触り心地を想像させる言葉もあります。

公式商品一覧には、「もちもちもち」のレインボーウエハースや、「ムースクリーム」のこんがり焼き餅があります。名前を読むだけで、握ったときの感覚を思い浮かべやすい表現です。

写真で分かるのは、色や形が中心でしょう。弾力や指への返り方は、実際に触って初めて確かめられます。食べ物を連想させる言葉は、購入前の想像を助ける手掛かりです。

私は、ここに通販で感覚的な商品を伝える工夫があると考えています。「柔らかい」とだけ書くより、ムースや餅に例えた方が、読み手は自分の知っている感覚と比べられます。

ただし、同じ言葉から想像する柔らかさは、人によって違うでしょう。名前で期待をつくり、届いた商品の感触でその期待に応えることが重要です。

名前が購入前の体験になる

大福や焼き餅といったモチーフにも意味があります。日常で見たことのある形なら、写真から大きさや質感を想像する手掛かりを得られます。身近な食べ物の姿と、玩具として握る動作の組み合わせが特徴です。

商品の説明を素材や製法だけで終えると、利用者は自分で楽しみ方を考える必要があります。感触を連想する名前があれば、手に取った後の動作まで思い描きやすくなるでしょう。

伝えているのは、持った後にどう楽しむかです。色や形の紹介に、握る・押すという動作が加わることで、商品を使う場面が具体的になります。

ここから仕事へのヒントを得るなら、商品の説明を顧客の動作まで近づけることです。たとえばバッグなら、容量の数字に加えて、何を入れて出掛けられるかを伝えられます。

感触の言葉は、機能の詳しい説明を読む前の入口です。その先で実際の商品が期待に合えば、別の感触を選ぶ理由も生まれると考えられます。

開封の楽しみはどう売上になる?

購入と開封と利用の順序を示す(AI生成の概念イラスト)

確認できる収入源は、スクイーズの商品販売代金です。購入者は、届いた商品で遊ぶ楽しみと、箱を開ける瞬間を含めて代金を払います。

公式通販の商品ページでは、中身がランダムに選ばれると案内されています。購入時にすべてが分かる商品と比べると、受け取った後にも発見が残る販売方法です。

日常の楽しみを求める人には、異なる選び方があるのです。日常に小さな楽しみが欲しい人は、好きな見た目を確かめて買うこともできます。メロジョイでは、触感を楽しむ商品に、開封するまで待つ楽しみを加えています。

私が注目したいのは、この時間の分け方です。買う瞬間だけで完結せず、届くのを待ち、箱を開き、実際に触るまで、商品の楽しみ方が続くためです。

次の購入が成立する条件

商品を使い切らなくても、別の感触やシリーズを試す理由はつくれます。気に入った一つを持った後に、違う触り心地を確かめたくなる場合があるからです。

ただし、特定のデザインだけが欲しい人にとって、ランダム性は購入を迷う理由になります。中身の驚きを楽しむ人と、確実に選びたい人では、同じ販売方法への評価が変わります。

開封の楽しみが成立する条件は、中身への納得です。どれが届いても楽しめると思えることが、期待を支えます。重複や好みとのずれが続けば、次の購入をためらう人もいるでしょう。

価格の例として、確認時点の公式通販には次の商品が掲載されています。

  • クリームまみれ大福シリーズ:2,399円。商品一つの購入額の例です。
  • こんがり焼き餅:2,499円。大福とは別の商品価格です。
  • にぎにぎおにぎり:2,699円。シリーズによる価格差があります。

購入者から受け取る商品代金が販売収入となり、商品を用意して届ける費用を賄います。確認した公式資料には、売上高・原価・利益率の数値はありません。

このため、分析の焦点は利益の大きさよりも、何にお金を払ってもらうかです。触感、見た目、開封という楽しみを、一つの商品購入にまとめています。

通販と原宿の店舗はどうつながる?

二つの販売入口を並列で示す(AI生成の概念イラスト)

公式通販と原宿のポップアップは、商品に出会う別々の入口です。通販は離れた場所から商品を選べる窓口で、店舗は現地へ訪れる機会になります。

公式サイトでは原宿ポップアップを案内し、通販の商品一覧と店舗情報へ移動できます。オンラインで商品を知った人が店を調べることも、店を知った人が通販を見ることも可能です。

私は、ここを購入場所の数だけで捉えない方がよいと考えています。画面で商品を調べる場面と、街で店を訪れる場面では、買い物に使う時間や期待が異なるためです。

通販の強みは、商品名や価格を比べながら選べることです。一方で、実物の感触を画面から直接確かめることはできません。感覚を伝える言葉と写真が、選ぶ際の重要な材料になります。

特典は買い物の何を変える?

原宿の公式案内には、購入額に応じた数量限定の特典があります。確認時点では、次の段階が示されていました。

  • 5,000円以上:限定クリアカードかステッカー。持ち帰る品が増えます。
  • 10,000円以上:撮影一回かアクリルキーホルダー。購入に別の楽しみが加わります。
  • 15,000円以上:限定MELLOYAマグネット。さらに上の購入額に特典があります。

商品を買う行為に、記念を持ち帰る楽しみを添える方法です。欲しい商品の合計額が条件に近い人なら、もう一つ選ぶきっかけになる可能性があります。

一方、特典を用意する側には費用が掛かります。追加の購入で得られる収入と、特典や運営の負担が釣り合うかを確かめる必要があるでしょう。

店舗特典の効果を評価するには、購入点数や購入額の分布、特典の利用状況が必要です。顧客が何を楽しみに買ったかと合わせて、次の施策を判断できます。

この事例から考えたいのは、商品を知る入口と、購入の満足を深める場所のつながりです。それぞれの窓口で顧客が期待することに合わせ、説明や特典を変える発想を持ち帰れます。

あなたの仕事に置き換えると

自分の仕事の接点を考える場面を示す(AI生成の概念イラスト)

メロジョイは、触感と開封の楽しみを、一つの商品購入に組み合わせています。商品そのものを使う時間に加え、届く前後にも楽しむ場面をつくる発想です。

自分の仕事に当てはめるために、次の3つの問いに答えてみてください。

  1. 顧客が使う前に想像したい感覚は何ですか。例:「手に持ったときの軽さ」。
  2. 購入後、使い始めるまでに楽しめる瞬間は何ですか。例:「最初の設定ができた瞬間」。
  3. もう一度選ぶ理由になる違いは何ですか。例:「用途の違うサイズ」。

大切なのは、自分の顧客に合う楽しみを選ぶことです。仕事道具なら確実に目的を果たせること、贈り物なら相手に届く場面など、購入の理由から考えると具体的になります。

たとえば講座を販売するなら、受講内容に加えて、最初の課題を終えた瞬間にも達成感があります。その瞬間が分かる案内を届ければ、学び始める期待をつくれるでしょう。

ただし、追加した楽しみが本来の商品への満足を支えているかは確認が必要です。開封を豪華にしても、使いにくさが残れば、継続して選ぶ理由は弱くなります。

まず確かめたいのは、使った後の満足です。顧客の感想を、買う前に期待したことと、使って良かったことに分けて聞くと、説明とのずれを探せます。

見直す対象は、到着の知らせや最初の利用案内など、すでにある接点です。顧客が待っている瞬間に意味を持たせるなら、大きな特典を追加しなくても試せます。

メロジョイから学べるのは、同じ商品にも楽しむ時間をいくつか設計できることです。自分の商品でも、選ぶとき、届くとき、使うときのどこに期待があるかを考えられます。

あなたの商品は、使う楽しさに、どんな楽しさを重ねられますか。

参考

取得日はいずれも2026年10月9日。価格・店舗特典は確認時点の表示です。定説と逆説は同じ欲求に対する分析上の対比で、再購入への影響は私の考察です。